Amazon Web Services(AWS)の無料使用枠の有効期限までの間にAWS Key Management Service(AWS KMS) を使用したところ、急に課金され始めたことに驚き、毎日簡単に課金状況を知ることはできないかと思い、AWS Budgets(Budgets)の予算レポートでメールによる利用料金通知ができることを知りました。
利用料金の通知は、ほかにもAmazon Simple Notification Service(AWS SNS)を使用した方法がありますが、比較的簡単に設定できたBudgetsでの通知方法について説明します。
ただし、Budgetsの予算レポート通知ではメール1通を発行するごとに$0.01(*1)がかかってしまいますのでご注意ください。
私は各種サービスの停止忘れ防止、不正アクセスの早期検知等の目的で使用しています。
初出:2021年6月28日
(*1)AWS Budgets 利用料金毎日一通メール通知した場合に、1ケ月で約$0.3かかります。
まずはメール通知するための予算を作成します。AWSコンソールからAWS Billing(Billing)を選択し、Budgetsをクリックして予算概要画面から、予算を作っていきます。
概要画面を表示したら「予算を作成」ボタンをクリックして予算詳細を設定します。
予算タイプは「コスト予算」を選択します。
作成する予算の詳細を設定します。予算額については任意設定となりますが、予算額の設定詳細例も記載しておきます。
(予算額の設定詳細)
名称 | 設定値 | 備考 |
---|---|---|
間隔 | 月別 | |
予算有効日 | 定期予算 | |
開始月 | (現在月) | |
予算の作成方法 | 固定 | |
予算額 | $5.00 | 月額累計予算の上限をドルで任意金額を記入します |
この記事ではアラートのしきい値設定とアクション設定は省略します。
設定した予算詳細を確認して予算を作成します。設定が完了すると一覧画面に作成した予算が表示されます。
引用:AWS Budgets予算のしきい値を超えたときにアラートを発信するカスタム予算を設定します
作成した予算を通知するための予算レポートを作成します。配信設定で頻度や配信先メールアドレスを設定することでメールで利用料金が通知されます。
Billing画面から「Budgets Reports」を選択して、予算レポートの詳細を設定します。
予算レポートの作成画面から配信対象となる「予算」を選択して、配信頻度等を設定します。
作成が完了すると予算レポート一覧画面に作成した予算レポートが追加表示されます。
引用:予算レポートによる予算メトリクスのレポートAWS Budgets を使用すると、レポートを設定して、既存の予算のパフォーマンスを日単位、週単位、または月単位のペースで監視し、そのレポートを最大 50 個のメールアドレスまで配信できます。