Windows10まではローカルアカウント(*1)でアクセス制限されたNASへの接続が可能でしたが、
Windows11からは個人用として初期設定する場合はMicrosoftアカウントが必須となったため、ローカルアカウントと同じアカウントを
NASに登録してアクセス制限を行うことができなくなってしまいました。
Windows10のときのように接続するにはWindows11の「資格情報マネージャー」に下記のような設定を行うことで接続が可能となります。
(*1)Windowsのローカルアカウントと同じアカウントをNASにも設定している前提です。
(参考:マイクロソフト公式)ユーザー名の形式-ログオン名のDown-Level
Windows10と同様にローカルアカウントで同じアクセス制限アカウントを持つNASにアクセスしようとすると
下記のようなエラーメッセージが表示されます。資格情報の入力画面は表示されません。
\\192.168.1.10\Publicにアクセスできません。
名前のスペルを確認しても問題が無い場合は、ネットワークに問題がある可能性があります。
ネットワークの問題を識別して解決するには「診断」をクリックします。
エラーコード:0x80004005、エラーを特定できません。
「資格情報マネージャー-Windows資格情報」にアカウントを登録しても、接続アカウントのユーザー名にドメイン名が無い場合は 資格情報入力画面にエラーが表示され、認証を進めることはできません。
指定されたログオンセッションは存在しません。そのセッションは既に終了している可能性があります。
NASの管理ツールにログインして「環境設定」からアクセス制限状況を確認します。
NASは「BUFFALO LinkStation(TM) LS510D401G」を使用しています。
ユーザー情報にNASへアクセスしたいユーザーが登録されていることを確認します。
NASにアクセス制限が未設定の場合は「環境設定」から「共有フォルダ」を選択してアクセス制限を設定します。
アクセス制限を設定するフォルダを選択します。
共有フォルダー名を確認してアクセス制限を設定します。
(参照資料)BUFFALO(TM)ネットワーク対応HDD、LinkStation500シリーズ、ユーザーズマニュアル
※ユーザーズマニュアルは取扱説明書サイトから参照しました。
Windows11にログオンし「スタートメニュー」-「Windowsツール」-「資格情報マネージャー」を選択してWindows資格情報を設定します。
「Windows資格情報」タブを選択して「Windows資格情報の追加」を選択します。
「Windows資格情報」を追加します。設定例は以下の通りです。
Windows11でもローカルアカウントでの利用を計画していたのですが、MicrosoftアカウントでOneDriveを利用した利便性とセキュリティは
重要と考え、Windows11ではMicrosoftアカウントで運用することとしました。
どの環境でも認証の仕組みは難しいため、公式ドキュメントをよく読み活用していきたいと思います。
前の記事(執筆にあたり使用した環境)
- Microsoft® Windows11 Pro、バージョン:21H2、OSビルド:22000.978
- BUFFALO LinkStation(TM) LS510D0401G、ファームウェアバージョン:4.51
※環境で使用したソフトウェア、製品及びサービスは、株式会社バッファローまたはマイクロソフトの登録商標です。